最強の自己分析法を身に付けるための練習問題



就職中の学生もこれで悩み解決!!最強の自己分析の方法を教えますの続きです。

論理の木は、「論点・目標」を解決するための選択肢を考え出し、書き出していく作業です。しかし、もし「論点・目標」の設定がまちがっていると、書き出された選択肢の持つ意味は薄くなります。

「論点・目標」が何かを先に決める。これが大切です。

先ほどの例で、我を見失って、
「とにかく●●さんに告白しなくちゃ」
を目標にして、ここからスタートすると、この人に与えられた選択肢は、
􀁺 「素敵な場所で告白する」
􀁺 「さりげなく自然に告白する」
􀁺 「友達から間接的に告白する」
だけとなってしまいます。

もし、この人が冷静になれれば、選択肢は他にも出てきたはずです。その中から今できるもっとも効果的な作戦を選ぶことができ、成功率がぐっと高くなるはずです。

本当の目標・課題は何か?
例題:行列のできるケーキ屋

ある郊外に評判のケーキ屋があります。小さな店舗に、ケーキや焼き菓子が品揃え多く並んでいます。かつては地元住民のファンが多かったのですが、雑誌などで取り上げられ、特に週末には遠方から多数の来客もあります。

レジを置くスペースも1 台分、レジ担当も一人しかいませんので、会計の順番待ちの時間が長く、来店客から不満が出始めました。大切な固定客であった地元住民の客足にも影響が出そうです。

さて、店長であるあなたは、どのようにしてこの問題を解決しますか。この問題を解決するアイディアを論理の木で考えてみましょう。
ステップ1:「論点・目標」を決める。
ステップ2:「論点・目標」を解決するアイディア(選択肢)を書き出す。
ステップ3:選択肢の中から、最適と思われるものを選ぶ。

この場合は前提条件が示されていませんので、正解というものはありませんが、まずは、手を動かして自分なりの論理の木を作ってみましょう。その後以下を読んでください。




さて、あなたは何を「論点・目標」にしましたか?
以下は一例です。

「論点・目標」=「レジの回転をあげて列を短くする」
アイディア:
􀂾 レジを増強する
􀂾 中古のレジを購入する
􀂾 繁忙期だけレンタルする
􀂾 新型レジに交換する
􀂾 レジ作業を早くする
􀂾 二人体制で行う。
􀂾 包装作業は客にやらせる
なるほど。確かにこれらを実行すれば、行列は短くなり、来店客からのクレームは減りそうです。

しかし、レジを増やすにはそのスペースを確保しなければなりませんので、その分陳列する商品を減らす必要が出るかもしれません。そうなると店の魅力は減ってしまうでしょう。また中古でも新型でもレジを追加導入すればコストもかかります。

人員を増やしたりすれば、継続的に人件費がかかりそうです。梱包作業を客にやらせるのも新たなクレームになるかもしれません。結果として、来店客からの会計待ちに関するクレームは減るかもしれませんが、他の問題が生じそうです。

では、「論点・目標」の設定を変えてみましょう。

「論点・目標」:「顧客のイライラを緩和する」
アイディア:
􀂾 顧客の気を紛らわす
- 行列している人にチラシなどの読み物を配る
- 試食させる
- 整理券を配る

こちらはどうでしょうか。チラシのような読み物を準備するには紙代だけですみますし、商品の宣伝も一緒にできそうです。また試食できるようにしておけば、その商品もついでに買うかもし
れません。

また、「列で待つ」という時間的束縛を感じることで客がイライラするのであれば、整理券を配り、自分の順番が来るまで外で待つなど、来店客に自由度を与えることで不満を緩和できるかもしれません。

つまり「行列を短くする」は、このケーキ屋問題を解決する本質ではなく手法の一つにすぎず、考えなければならないのは、「なぜ来店客からクレームが出ているのか」ということです。表面に見える問題ではなく、根本を見定め、それについて考えるということが大切です。

「『考えるべきこと』をまず考える」とも言うことができます。



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