サークルとバイトしかしていない学生でも面接官にアピールできる



面接やエントリーシートでは、必ずどんなことでもポジティブ表現になるように心がけましょう。

たとえば、面接で定番の
「大学時代に打ち込んだことを教えてください」
という質問があります。

大学時代に体育会の活動に打ち込んだ人や、ゼミや研究室での学問に熱意を注いだ人であれば、そんなに困らない質問でしょう。しかし、中途半端なサークル活動と合コン、バイトに明け暮れた学生にとっては、これは返答の難しい質問になります。

正直に、
「いえ、特に打ち込んだものはありませんでした」
と言う人はいないでしょうけれど、
「サークルとバイトでがんばりました」
程度しか答えられない人も多いでしょう。

「バイトでリーダーをやってました」とか「サークルの幹事をやってました」と付け加えてアピールすればOK、みたいなことが、就職のノウハウ本に書いてあることがありますが、実際のシーンでは、こういう人には私のような面接官は以下のように突っ込むことがあります。
「体育会やゼミに打ち込みながら、バイトをしていた学生もいるんだけど、君にはできなかったの?」

面接官(会社)にとって、バイトやサークル活動などは、ほとんどの学生がやっていることで、それ自体には興味は持ちません。それに対して「リーダーやってました」「幹事やってました」というだけでは、特に注目に値するものではないと思われがちなのです。

もちろん、すべてのバイトやサークル活動が、ゼミや体育会の活動に比べて低いポジションというわけでもないですし、体育会とは名ばかりで、サークルレベル(またはそれ以下)のチームもあります。

しかし、一般的には評判のゼミや体育会出身の人は、「評価しやすい」のです。体育会やゼミで立派な成果を出すために日夜努力を続けていた人と違って、サークルやバイトしかアピールしない人は、そこから逃げ出したんだな、と思われることも多いのです。

そこを、どう打開するか?

先ほどの質問に対して、あなたはどう答えますか?
あなた: 「体育会は時間が制約されて大変なので、バイトで成果を出そうと思いました。」
面接官: 「理由になってないね。バイトじゃなくて体育会を選ばなかった理由は、結局何なの?」
あなた: ・・・・・(あんまりキツイのは嫌だったんだよね。。。)

あなた: 「ゼミでやりたいものがなかったので、サークルの運営に専念しました。」
面接官:「やりたい学問がないのに、そもそもどうしてその学部を選んだの?」
あなた: ・・・・・(何となく大学入っただけだし。。。)

あなた: 「バイトも人数が多くてリーダーともなると大変なんです。」
面接官:「大所帯という意味では体育会やゼミもそうだと思うんだけど。」
あなた: ・・・・・

はい。悲しいかな、撃沈です。そもそも彼は、面接に臨む前から自分の学生生活「体育会もやらず、ゼミにも行かず、バイトとサークルに明け暮れていた」ということを、ネガティブにとらえていたのでしょう。

こんな状態で面接に臨んで上記のような質問がきたら、結果は見えています。では、どうしたらいいのか。「ポジティブに表現する」ですね。

例えば、同じ学生生活でも、「よく考えたうえで、あえてそのような選択をした」という印象を持たせるようなポジティブな表現ができればいいわけです。彼は面接官からの質問に窮していましたが、別の学生は同じような学生生活を送りながらも、以下のように答えました。

「学生時代にしかできないことを、思う存分学生時代にやろうと決めていました。スポーツやゼミでの研究は学生時代にしかできないこととは思いません。社会に出てからもスポーツや学問には打ち込めると思っています。ですが、学生時代は自由な時間が与えられる最後のチャンスです。その限られた時間の中で、できるだけ多くの経験、しかも社会に出てからでは経験しにくいことをやろうと思っていました。」

「会社に入ると、一つの業種や一つの業界に集中してしまうため、幅広い社会経験は学生の間にしかできないと思います。そういった意味では、アルバイトは様々な業種や業界を経験できる絶好のチャンスです。しかも給料を頂きますので、社会人と同様の責任感も感じることができます。体育会やゼミの活動はそちらに集中することになり、時間的制約が生まれ、経験の幅の広さが失われてしまうと思いました。」

「私の大学のゼミや体育会は、教授やスタッフ、OB が運営の主体です。一方でサークル活動は、サークル自体が一つの組織で、それを学生自らが運営する点で大きく異なります。自分が考えたことが組織の動きに直接つながります。このように組織をダイナミックに動かす経験は、社会に出てすぐにできるものではないと思います。」

「ですから、私は体育会やゼミでの活動よりも、あえてバイトやサークル活動を重視して、そこでできるだけの努力をしてきました。」

どうでしょうか。何か、「勢い」と「説得力」があると思いませんか。

ここでのアピールポイントは以下のとおりです。

  • 体育会やゼミに対する強み(いい面)を見つけて、それをポジティブに表現する。
  • 得られるもの=(バイト)社会経験と責任感、(サークル)組織を動かす経験
  • 根本的な違い=(バイト)幅広い体験、(サークル)自らが運営主体であること
  • 強み=社会人になったらできない経験

をアピールしました。

そして、
􀂾 思う存分学生時代にやろうと決めていました
􀂾 社会に出てからもスポーツや学問には打ち込めると思っています
􀂾 社会に出てからでは経験しにくいことをやろう
􀂾 あえてバイトやサークル活動を重視して
といった前向きでポジティブな表現を使って、「意思を持って、バイトやサークル活動を選んだ」という印象を強めてします。

ポジティブ表現のイメージとその効果は理解できましたか?当然ながら、「ウソ」をつくのは絶対にNG。厳禁です。「グラスに入った水」の例も、正しい事実をポジティブ表現しているだけで、決してウソではありません。

「ウソ」を並べ立て、虚偽のアピールすることは、社会人として罰される行為です。ウソをつくと、それに対する質問の答えもウソになり、ウソがウソを呼び、話そのものも話し方も怪しくなるのが普通の人間です。

まぁ、面接官は何人も何十人も学生の話を聞いていますから、ウソなのかどうかは、感づかれるものです。



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